カテゴリ:セガ・マークIII( 5 )

ファンタシースター

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1987年 12月20日
開発(セガ)
販売(セガ)
見どころ ダンジョンアニメーション
      女性が主人公のRPG

自己ベスト クリア

完成度☆☆☆☆
知名度★★★★

今回の調査物は1987年に世にでたセガのファンタシースターだ。
アルゴル太陽系というSFの世界観が特徴のセガ初のオリジナルRPG。
マスターシステムカートリッジで最大容量の4Mbit=512Kbyteを使っている。
プログラムは「ガールズガーデン」「北斗の拳」の中裕司が担当している。
プレイヤーはアリサを操作し、兄の仇の帝王ラシークを倒してパルマ星に平和を取り戻すのが目的。
街やフィールドでは俯瞰視点、ダンジョンでは主観視点になる。「ウルティマ」のような構成。
ダンジョン移動は中割りパターンが有り、非常に滑らか。これだけに1Mbit使っているらしい。
最大4人(匹)パーティ。仲間の人数が増えると敵の出現数も増えるというのが新鮮。
敵は一種類のみ出現し、複数で襲ってくる。ただ画面には一体しか表示されない。
戦闘はエンカウント方式の対面視点。敵が攻撃の度に細かくアニメーションするのが嬉しい。
こちらの攻撃のエフェクトも武器の装備や攻撃魔法によって変化する。
序盤がやたらきつい。モンスターフライにしか勝てないうえに、デビルバット相手だと確実に死ぬ。
攻撃する目標を選択出来ないので、各個撃破したいのに万遍なく敵を攻撃するものだから
被害が大きくなりやすい。また、武器・防具の装備による能力アップが激し過ぎる。
敵を倒すと宝箱を必ず落とし(中身はお金でレアアイテムとかはない)、たまに罠が仕掛けられている。
戦闘後に毎回宝箱をパカパカ開かないといけないのは結構面倒でテンポが悪い。
そして敵がダンジョンを照らすアイテムのサーチライトを落とし過ぎだ。
消耗品のサーチライトは永久品のライトペンダントがあれば無用である。なのに敵がドカドカ落とすから
アイテム欄がサーチライトですべて埋まったりする。売るどころか捨てるのも大変。
「女神転生」ばりにダンジョン内に置いてある宝箱は大抵ロクな物が入っていない。
1回の戦闘で100メセタ手に入るのに宝箱の中の20メセタとか手に入れて誰が喜ぶんだ。
そして中身が良い宝箱はダンジョンの至るところにある隠し通路に隠されている。
隠し通路に入るには何の目印も無い壁にぶつかって当て感で見つける必要がある。
村のおじいさんが言うには「目で見える物が真実とは限らない」らしい。
壁の左右をわざわざ一歩一歩ぶつかって確認しろというのだろうか。ふざけている。
他には3ダメージ受けたと思ったら次は30ダメージ受けたりとダメージのバラつきが激しい。
終盤で装備を整えても序盤の敵に10以上喰らったりと一体どういうダメージ算出方法なのだろうか。
フロームーバー等の乗り物に乗ったり降りたりする度に、いちいちアイテムを選ばないといけない。
こういう無駄に手間がかかる点こそ「ドラゴンクエスト」を参考にしてほしい所。
アリサの兄が死ぬ間際に強い男だと紹介した3人目の仲間のタイロンが、
アリサよりもすべての点において弱かったのには絶句した。中盤から銃を持つと使えるが。
ひらがなフォントを入れていないのはカタカナがSFの世界観に合うというのと
容量の都合なのだろうが、ステータス画面や街での会話がすべてカタカナなのは非常に読みにくい。
小文字も大文字のままで、サイコウォンドがサイコウオンドになってるし。
3惑星を又にかける冒険は楽しく、自由度とボリュームがありグラフィックも綺麗なのだが、
細かい不満が積み重なっていまいち気持ち良くない。良く出来たゲームだがまだまだ発展途上。
バッテリーバックアップカートリッジ。セーブデータは5つまで保存出来る。
by fairladyz_soarer | 2006-05-03 00:55 | セガ・マークIII

覇邪の封印

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1987年 10月18日
開発(セガ)
販売(セガ)
見どころ 鍛冶屋を引き連れる

自己ベスト ハンジョウ

完成度☆☆☆
知名度★★★



今回の調査物は1987年に世にでたセガの覇邪の封印だ。
1986年にPC-8801で工画堂スタジオが発売したパソコンゲームをセガがリメイクした作品。
セガ初のRPG。変更点が多く、ほとんど別物に仕上がっている。
プレイヤーは勇者アーガスを操作し、異次元通路バァンドゥラを塞ぐ「覇邪の封印」を探すのが目的。
「夢幻の心臓」のような小さいフィールド画面は見える範囲が狭く、自分の位置を把握し辛い。
しかしこれでもかなり改良されていて、パソコン版では最初は自分の足元しか確認出来ず、
城や街も見えなかった為「星をみるひと」を先取りしたようなひどいシステムだった。
サイドビューだった戦闘画面は対面視点に変わり、敵と出会っても任意戦闘だった戦闘方式は
強制エンカウント方式に変更されている。その為、非常にオーソドックスなRPGになっている。
「ザ・ブラックオニキス」と同じで自分の体力の上に経験値バーが表示され、満ちるとレベルアップ。
物語が進行すると徐々に仲間が増えていき、4人パーティになる。しかし敵は単体でしか登場しない。
仲間が居ても何故か1ターンに一人しか攻撃が出来ないのでほとんどパーティの意味がない。
敵も基本的には攻撃した人しか狙わないので、体力が低くなったらキャラクターを変更する程度。
パソコン版では攻撃は必ず当たり、魔法自体無かったので進化してはいるのだが、
どうせなら攻撃したキャラクターにしか経験値が入らない所も改良してほしかったところだ。
知名度という「ザ・ブラックオニキス」「ザナドゥ」「ハイドライドII」にもあったカルマシステムがあり、
善人や地元獣を倒してしまうと下がり、低いと街に入れなくなるので注意しなくてはならない。
武器や防具には耐久力があり、壊れる前に街の鍛冶屋でお金を払って修理してもらうのだが、
すぐに鍛冶屋をパーティに雇えるので、一度雇えば以降無料になり、ほとんど意味がない。
体力は減った分だけ回復するのにお金がかかる。このゲームではお金を落とさない敵も多く、
さらに死んだキャラクターを生き返らせるのには膨大な金額(30000ゴルダ)を要求される為、
下手な状況でセーブをするとハマってしまう危険性があるので注意しなくてはならない。
エンカウント率は高く、一歩で敵が出てくる事が4回も続くとさすがにうんざりする。
また、単調な敵相手のレベル上げ作業があまりに長く、バランスは相当悪い。
攻撃時のヒット音も気持ち良くない。剣なのにまるでSFの銃でも使っているようなヒット音だ。
妖精が何故主人公と一緒に居るかの説明もなく、仲間の演出も端折り気味。
「ドラゴンクエスト」の影響だろうか、個性的だった部分はオーソドックスになり見るべき所は無い。
あえて良い所を探すならば戦闘時に背景があり、当時最高クラスの音色とグラフィックが綺麗。
バッテリーバックアップカートリッジ。セーブデータは5つまで保存出来る。
布製のマップとメタルフィギュアが同梱された豪華なパッケージで箱絵がかっこよかった。
by fairladyz_soarer | 2006-05-02 00:21 | セガ・マークIII

アレックスキッドのミラクルワールド

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1986年 11月1日
開発(セガ)
販売(セガ)
見どころ 自転車

自己ベスト 8面

完成度☆☆☆☆
知名度★★★★


今回の調査物は1986年に世にでたセガのアレックスキッドのミラクルワールドだ。
プレイヤーはブロッ拳の達人アレクを操作して、ラダクシャンに向かうという内容。
セガマークIIIで最も売れたソフト。ボタンはパンチとジャンプに使用する。
操作感覚やブロック破壊、水中面などかなりスーパーマリオを意識している。
お金(バウム)を集める事によって途中にあるお店でアイテムや乗り物等を買う事が出来る。
アイテムや乗り物の種類は多く、特に自転車のスピードと爽快感はなかなかの物。
死神の存在やボスとの勝負はすべてじゃんけんをして勝たないといけない等、
なかなかに理不尽だが、強烈なインパクトを残す事には成功している。
ゲームオーバー画面で上を押しながらボタンを8回押すと400バウム払ってコンティニューが出来るぞ。
by fairladyz_soarer | 2004-12-25 00:00 | セガ・マークIII

北斗の拳

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1986年 7月20日
開発(セガ)
販売(セガ)
見どころ 打撃で粉砕

自己ベスト 4面

完成度☆☆☆☆
知名度★★★★


今回の調査物は1986年に世にでたセガの北斗の拳だ。
大人気漫画「北斗の拳」をゲーム化した作品。プレイヤーはケンシロウを操作し、
道中現れる雑魚と中ボスを倒しながら各面の最後に待ち構えるボスを倒すのが目的。
2つのボタンは、パンチ、キックに使用する。一瞬下を入れて上でハイジャンプになる。
登場キャラは中ボスを含めかなり多く、原作に沿った流れで進行する。
ただし、ボスまでの道のりは少々長く、同じ事の繰り返しで単調な感じは否めない。
ボスは最後に特定の打撃を加えると必殺技が発動し、倒せるようになっている。
スパルタンX+イーアルカンフーという感じだが、打撃で粉砕する敵はかなり爽快。
難易度は非常に高く、ボスをパターンにハメないと1面すらクリアは厳しい。
by fairladyz_soarer | 2004-12-24 06:58 | セガ・マークIII

セガ・マークIII

ここで少しセガ・マークIIIの歴史をおさらいしてみよう。
1985年10月に「SG-1000」の後継機としてグラフィック機能を大幅に強化した「セガ・マークIII」が発売。
RF出力とAV出力を標準装備。価格は値段据え置きの1万5000円。「SG-1000」ソフトとの互換性も持っている。
本体にはカード挿入口のマイカードスロットとカートリッジスロットを搭載している。
本体同時発売タイトルは「テディボーイ・ブルース」「ハングオン」の2本のマイカードマークIII専用ソフト。

1985年に専用タブレットを使用した「テレビおえかき」をソフト同梱で8800円で発売。
また、テレビとゲーム機本体をワイヤレスで接続可能にする「テレコンパック」を5000円で発売。
同年12月には「F-16ファイティングファルコン」で本体2台・ソフト2本・テレビ2台を繋げて通信対戦を実現。
計画していたソフトの書き換えシステムを任天堂の「ディスクシステム」に先を越されてしまい、
カードの容量不足がネックとなっていた為に予定を変更し、
1986年6月には1Mbit以上の大容量のゴールドカートリッジを発売。第1段は「ファンタジーゾーン」。
同月に北米で海外版セガ・マークIII「マスターシステム」を発売。
性能はマークIIIと変わらないが本体外観を黒を基調とした配色に変更している。
また、海外のみガンコントローラー「ライトフェイザー」が発売されており、専用・対応ソフトは計13本。
1987年3月に最後のマイカードソフト「ウッディポップ」が発売。以後のソフトはすべてカートリッジとなる。
1987年6月には内部的にFM音源に対応した「アウトラン」(ミスで1音しか鳴らない)が発売。
同年の内に「セガ・マークIII」の音源を拡張させる(対応ソフトのみ)「FMサウンドユニット」を6800円で発売。
1987年9月には欧州でも「マスターシステム」が発売。これがジワジワと売れて大成功を収める。
1987年11月に国内でも「マスターシステム」が1万6800円で発売。RF出力が削除されたが国内版は海外版とは異なり、
連射ユニット、3Dグラス、家庭用ゲーム機では初となるFM音源(FMサウンドユニット)を標準装備した豪華仕様。
同時に立体視を可能にした初の3Dグラス対応ゲーム「ザクソン3D」(3Dグラス同梱)が発売。
1988年3月にはセガ機で初のサードパーティソフト「アルゴスの十字剣」がテクモの子会社サリオから発売。
国内では1989年2月の「ボンバーレイド」が最後の「セガ・マークIII」&「マスターシステム」ソフトとなっている。

同社が1988年に発売した「メガドライブ」の登場で、国内の「セガ・マークIII」は終息を迎えたが、
海外で第二の人生を歩み始め、まだ折り返し地点にも立っていない事実には驚かされる。
1989年9月には南米のブラジルで「マスターシステム」がテックトイ社により代理販売され、ヒット商品となる。
1990年には北米でAV出力とマイカードスロットと3Dグラス接続端子を廃して小型化され、
「アレックスキッドのミラクルワールド」を本体に内蔵した「マスターシステムII」が発売。
北米では1991年の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が最後のマスターシステムソフトとなっている。
欧州では1995年の「スマーフ - Travel the World」が最後のマスターシステムソフトとなっている。
南米では1998年の「シチョ・ド・ピカパウ・アマレーロ」が最後のマスターシステムソフトとなっている。
発展途上国のブラジルはともかく、欧州でこれだけマスターシステムが長期間売れ続けた理由の裏には、
1991年に欧州で発売されたセガの携帯ゲーム機「ゲームギア」でマスターシステムのソフトを動かすコンバーターが、
非公式に発売されて普及していたという背景がある(「ゲームギア」は「マスターシステム」の表示領域を狭くした物と
考えて問題無い。テレビ用に作られた「マスターシステム」のゲームを「ゲームギア」にそのまま映すと
表示が画面外にはみ出てしまうので、「ゲームギア」は「ゲームギア」用にソフトを作る必要がある。
つまりセガが何の保障も無しにこのようなコンバーターを自社で発売するわけにはいかず、
非公式のコンバーターはセガへの利益にも繋がった為、セガはコンバーターを黙認し続けたのである)。
国内で発売されたタイトル数よりも海外タイトルの方が圧倒的に多いという逆転現象が起きている。

発売日がファミコンで社会現象となった「スーパーマリオブラザーズ」の1ヶ月後だった事、
セガの誇る多くの体感アーケードゲームが移植されたがオリジナルの出来に遠く及ばなかったのと、
すでにサードパーティで賑わう「ファミリーコンピュータ」に大きく溝を開けられていた為、国内では完敗。
しかし海外では任天堂のNESと発売が約1年違いだった為に大健闘をしており(特に欧州)、
結果的に「セガ・マークIII」&「マスターシステム」は日本で70万台以上、北米で250万台以上、欧州で625万台以上、
オセアニア(オーストラリアとニュージーランド)と南米(ブラジル)等の世界を含めて1300万台以上の販売数を
記録している。
by fairladyz_soarer | 2004-12-24 00:04 | セガ・マークIII