ニンテンドーDS

ここで少しニンテンドーDSの歴史をおさらいしてみよう。
任天堂の「ニンテンドーDS(ダブルスクリーン)」は、大ヒットした携帯ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」の
後継機として2004年12月2日に15000円で発売された。
なんと1982年に発売された同社の「ゲーム&ウォッチ」以来となる2つの液晶を搭載し、
下画面はタッチスクリーンになっていてペンや指で操作する事が出来る。
前年に発売された「ゲームボーイアドバンスSP」の液晶はフロントライトだったが、
「ニンテンドーDS」の液晶はさらに明るいバックライトになっていて画面が見やすくなっている。
本体にはワイヤレス通信機能が標準装備されていてケーブルを繋ぐ煩わしさから開放されている。
ピクトチャットというワイヤレス通信を利用したお絵描きチャット機能が内蔵されているほか、
GBAから引き続き誰かがソフトを1つ持っていれば対戦可能となる「1カートリッジ対戦」や、
店頭のDSステーションで体験版や追加データを受け取れる「ダウンロードサービス」、
スリープ状態にしておく事で出来る「すれちがい通信」等すべてワイヤレスで行う事が出来る。
DSの隠し玉、「簡単、安心、無料」がテーマのインターネットへワイヤレスで接続してオンライン対戦が可能な
Wifi通信が2005年11月23日発売の「おいでよ動物の森」で開始され、全国の離れた人と遊べるようになり、
2005年12月8日発売の「マリオカートDS」では米国や欧州等の世界中の相手と通信対戦できるようになった。
この他、音声を拾うマイクも搭載されていて、GBAとの互換性もあるためGBAのゲームも出来る、と抜かりがない。
乾電池はもう使わない為に充電用ACアダプタが最初から付属で付いていて、
折りたたみ式で外部からの衝撃から液晶を守る配慮もなされている。
2004年2月21日に発売された「プレイやん」を使用するとSDカードに入れた音楽とムービーをDSで再生出来る。
2007年11月20日には「ワンセグ受信アダプタDSテレビ」が発売され、DSでテレビ放送を観る事が出来る。
2005年に発売された同社の「脳を鍛える大人のDSトレーニング」が大ブームとなり、
実用的な教育ソフトが過去のゲーム機で例が無い程に発売され、女性や子供を含めて社会現象となった。
二画面、タッチ操作、音声認識、すれちがい通信、オンライン通信、これでもかと詰め込まれた新しい要素に加え、
バックライトによりGBAと違い適度な明るさで楽しむ事が出来る為に視力が落ちるという事も抑えられ、
多くの実用的な学習ソフトにより大人が抱く「ゲーム=悪い物」というイメージを取り払った名機である。
任天堂製品のヒットの要因はそれだけではなく、作りこまれた良質なソフトにより積まれた信頼と昔ファミコンで
ゲームを遊んでいた子供が子を持つ年になり、ゲームへの理解が在る大人が増えた事も忘れてはならないだろう。

2006年3月2日に軽量・薄型化され、明るさ調整機能を付けた「ニンテンドーDS Lite」が16800円で販売された。
液晶の質が良くなったが外観や十字キーとボタンが少し安っぽくなってしまった。指紋が目立つのも難点。
また、本体が小さくなった代償としてGBAのカセットを挿すと外側にカセットがハミ出てしまいかっこ悪い。
とはいえ次のDSiからGBAが遊べなくなった為に現状最高性能の液晶でGBAを楽しめる機種という側面もある。
2008年11月1日にカメラ機能とSDメモリーカードスロットが追加された「ニンテンドーDSi」が18900円で販売された。
液晶サイズが大きくなり、音質も向上し、ニンテンドーDSi専用ソフトをダウンロード購入する事が出来る。
しかしその分バッテリー持続時間が短くなり、GBAスロットも廃止されてしまった。
その為にGBAスロットを利用する62作品ものDSゲームに影響を与えてしまっている。
2009年11月21日に液晶サイズをさらに大きくした「ニンテンドーDSiLL」が20000円で販売された。
液晶の視野角が向上しバッテリー持続時間は戻ったが、重量がDSの中で一番重くなってしまった。
新機種が出る度に価格がどんどん高くなっていってるのも気にかかる所だ。
任天堂DSは2012年3月までに日本で3296万台以上の販売数を記録した。
任天堂DSは2012年3月までに世界で1億5106万台以上の販売数を記録した。
by fairladyz_soarer | 2007-02-01 00:38 | ニンテンドーDS
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