ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010

2009年 11月5日
開発(コナミ)
販売(コナミ)
見どころ マスターリーグ内でもチャンピオンズリーグモードを反映
      オンライン対戦のラグ改善

自己ベスト 実績 460/1000

完成度 ☆☆☆
知名度 ★★★★★

今回の調査物は2009年に世にでたコナミのウイニングイレブン2010だ。
コナミのサッカーゲームシリーズの2010年度版。PS3版と同時発売。
私自身サッカーファンでPSの「Jリーグ実況ウイニングイレブン'97」からウイイレシリーズを毎作買い続けてきたが、
溜まりに溜まっていた不満が鬱積し、遂にPS2の「ウイニングイレブン10」を最後に購入をやめてしまっていた。
というのもゲーム部分での進化がまったくなく、システムでも改善・改悪を繰り返していて
演出面でもプロの仕事とは言えないましてやサッカーファンが作ったとは思えない内容が目立ったからだ。
しかし最近になってリアルサッカーを謳う米国のエレクトロニックアーツ社のFIFAシリーズが台頭してきていて
サッカーゲームで長くライバルのいなかったコナミも今作から本腰を入れてくるだろうと思っていた。
ウイイレX、ウイイレ2008、ウイイレ2009を購入を見送って3作品振りの(Jリーグ版とプレーメーカーを除く)
ウイニングイレブン。果たして出来はどうだっただろうか。



ナショナルチームは79か国が登場。その内、完全ライセンス(容姿・選手実名)なのが22か国。
今作から新たに増えた国はボスニアヘルツェゴビナ、モンテネグロ、ギニア、マリ、トーゴ、ホンジュラス、
ボリビア、バーレーン、イラク、クウェート、北朝鮮、オマーン、カタール、シリア、ウズベキスタン。(ライセンスは無し)
オセアニア1位でワールドカップ南アフリカ大会に出場が確定しているニュージーランドが無いのは不満だ。

クラブチームは139チームが登場(完全架空チームは除く)。その内、完全ライセンスなのが117チーム。
イタリア「セリエA」、フランス「リーグ1」、オランダ「エールディビジ」は全チーム完全ライセンス。
今作から新たに増えた他リーグのチームはスパルタプラハ、テッサロニキ、ヴィスワクラクフ、ブラガ、
ディナモブカレスト、ロコモティフモスクワ、アバディーン、ハーツ、カルマル、シヴァススポル、
メタリストハルキフ。(すべて完全ライセンス)
イングランド「プレミアリーグ」はマンチェスターユナイテッドとリヴァプール以外はライセンス一部のみ。
スペイン「リーガ・エスパニョーラ」はバルセロナ、レアルマドリード、バレンシア、デポルティーボ、
アトレティコ、ビルバオ、エスパニョール、セビージャ、バジャドリー、マジョルカ、ラシン以外がライセンス一部のみ。
(ライセンス一部のみ:所属選手は実名・実容姿だが、チーム実況名、旗マーク、ユニフォームは架空)
国に比べクラブは充実しているがドイツ「ブンデスリーグ」は存在自体無いのは大いに不満だ。

実況はジョン・カビラ。解説は北澤豪と福田正博。英語版に変更する事も出来る。
以前はピッチレポーターに岩本輝雄やフローラン・ダバディがいたが今作ではいなくなっている。
今作の実況は二人での雑談なんかも多く、試合中に聴き入ってしまう面白さはある。
だいぶ的を得ている実況が多くなったが、やはり可笑しい実況もある。(足でシュートしたのに頭で・・等)
ちょっと福田さんの実況が下手でわざとらしい部分が目立つかな。北澤さんは文句無しに自然体です。

いつのまにかモード中の音楽は大半が洋楽に変わっている。良い曲ばかり。
ただ個人的には少しでもこれにお金がかかっているのならすぐにやめてほしいところ。(以前ウイイレ好きの
ミュージシャンからゲーム中に自分たちの曲を無償で使ってほしいとお願いがあったという記事を見た記憶があるが)

前作で導入されたチャンピオンズリーグモードの臨場感とリアルな演出が凄い。
今作からはこれがマスターリーグ内でも反映されていてたまらない(UEFAカップも)。
むしろなんで前作では反映されてなかったのかが甚だ疑問だ。
そしてやはりグループリーグで同じリーグのクラブチームで固まってしまう事がある現象は納得がいかない。

グラフィック面について触れよう。今作で一番改善したのはグラフィックではないだろうか。
スタジアムや選手に当たる光源処理等に力が入っていて見栄えがいい。
そして選手の顔が今作からとても似ている。今まではPS2版の方が似てるという程の手抜きだった。
選手のモーションは増えているようだが・・・ドリブルモーションにもう少し力を入れたほうが良いと思う。
試合開始前の選手が一列に並んだ時の画面ブレは気になる。

そして肝心のゲーム部分について。まずスタンダードの難易度のコンピュータの弱さにびっくりした。
サイドを走ってもCPUが走って競り合ってこない。センタリング上げ放題のやらせ状態だ。
初心者への配慮だろうか。そして全選手がスライドドリブルが使えなくなっている事にショックを受けた。
あれを駆使して突破するのが好きだったのだが。主なフェイント技は固有選手が持っており、
スター選手を積極的に使うのを好まないプレイヤーには結構つらいし覚えるのが大変だ。
相変わらず崩すというよりもドリブルスピードとボディバランスでゴリゴリ突破がとても有利なバランス。
アーリークロスが強力過ぎる。大抵のサイドの選手が適当に放り込むだけでFWにドンピシャであってしまう。
パスをなかなかしてくれない。場合によってはパスボタン3度押しても出さずにドリブルを続けている時があった。
優先度がドリブルのほうが高く、パスやシュートが遅いのでパス方向の入力でドリブルをしてしまいミスになりがち。
相変わらずパスターゲットがひどい。手前の選手にパスを出したいのに奥側の選手に勝手に合わせるので
走りこんでいる手前の選手の後ろ足に頻繁に当たってしまいルーズボールになるなどプロらしからぬ
ピンボールサッカー状態。これではボタン長押しの存在理由があまりない。センタリング時にも影響大。
この為にゴールキックの競り合いでのヘッドでのバックパスをディフェンダーまでパスしてしまう。
ディフェンスを崩されてやばい時の必死のクリアを低い弾道で自陣中央に上げるディフェンダーがそうそういるだろうか。
プレスがかからず、ディフェンスが勝手に乱れる時間帯が在り、なにかしらの力が加わってるとしか思えない状況がある。
審判が敵のファウルをまったく取らない。敵の悪質なスライディングも90%くらい毎回ノーファール。
こだまする実況の「ファウルはないのか~?」。一体これはどうしたことだろう。開発者は相当なマゾだろう。
以前にはプレイヤーのファウルを取られすぎてユーザーからの文句が多かった事があったが
(私はファウルは適当だと思っていて特に気にしていなかったが)、今作はあきらかにおかしい。
相変わらず故意にダイブしてファールをもらうという非紳士的行為が操作に含まれているやばいセンス。
この開発者だったら次回作ではアンリに意図的にハンド使う操作とか付けてきそうで怖い。
今作からPKが変わっている。視点が横になり、スティックを傾けたままだと必ずシュートを枠から外してしまう。
微妙な力加減が必要で難しい。正直これは自由度が高くなった半面、手軽でなくなり初心者や客は厳しいだろう。
フォーメーション設定画面で選手のステータスが狭い範囲に4ページにも渡って表示されるので確認し辛過ぎる。
CPU最高難易度スーパースターは私のサイド突破に対して5人がプレスをかけて中央ガラ空きにしてる
金魚の糞サッカーやYボタンでゴールキーパーを操作するとロングボールに対して無反応になるのには失笑。

次にマスターリーグ。したくはないがまだまだ批判は続きます。
今作からは経営の要素が強くなっている。スポンサーだのチーム運営費だの選手の不満だの。
代表選出で疲れて帰ってきた選手を休ませれば出場機会に対して不満を溜めるし、
試合に出せば出すで疲労を感じて不満を溜める。そういう時は強がっちゃって可愛い奴と思う様にしましょう。
ただそんな事は大きな事ではない。
演出は豪華で立派だが土台が悪くて穴だらけ。そしてテストプレイをまったくしていない為にバグだらけだ。
まずどんな能力の低い選手を使っていてもチームが好成績を出して活躍すると全員が何十億という
年棒に上がり続け、結果的にその選手が好きでずっと使い続けたくてもお金が足りなくなる。
まぁ現実では優勝を続けているスタメンの選手が弱いはずはないのだが、そこは現実的にするとこではないだろう。
そして好きな選手が獲得出来ない。20回以上ロードを繰り返してみたが取れない時は絶対に取れないようだ。
前年度チャンピオンズリーグ優勝、リーグ優勝、カップ優勝のチームなのにだ。
さらにスカウトマンレベルは最大のレベル5、視察コメントは「獲得出来るか難しいところです」なのに
どうしてもエバートンのGKハワードやその他たくさんの獲得したい選手が取れない。
これはもう完全に自分のオリジナルのチームを作るというマスターリーグの一番の特徴である自由度を無くしている。
選手が移籍し過ぎ。CPU移籍頻度を選べないどころか項目すらなくなってしまっている。
マスターリーグ開始1年目からレアルがカシージャスを放出し、ユベントスがブッフォンを放出している。
成長ありでの能力の上下が激し過ぎ。主力選手は能力真っ赤なトッティのような能力になってしまうし、
逆に貧弱にもなってしまう。ならば成長なしにすると新規獲得選手の連携が17~20/99で固定されてしまう。
とんでもない致命的なバグだ。新規獲得選手は全員連携20で一生遊べというのか。ふざけている。
一体どうなっている?開発者は何の為に移籍頻度・成長あり・なしがあると思っているんだ。
現実に近い能力でメンツで戦いたいからこそある項目ではないのか?あったものを失くす理由はなんだ?
逆になんでもありの自由なサッカーをやりたいという人もいるだろう。だからこそこれら選択肢が必要なんだ。
マスターリーグで現実とまったく違う能力の選手やメッシがいないバルセロナと闘いたいわけじゃないんだよ。
他にもアシストランキングで途中加入した選手のアシスト記録がバグってしまう。ゴール数がそのまま
アシストランキングにも記録されてしまい、さらにその選手が試合でアシストしても数値が変動しない。
例えばFWのヤクインタが19ゴールすればアシストも19アシストになってしまう。これは非常に萎えるバグだ。
他にも開幕から14試合でホームが3試合でアウェイが11試合と偏り過ぎていたり、クラシックを有りにすると
わんさか新たなバグが出てきたり、と・・・もう書くのも嫌になってきたのでこれくらいにしよう。
(これらの内容やバグはすべてPS3版も同様です)

コナミはしっかりとデバッグをしてほしい。そしてその中である程度サッカーに通じている人と
ここはおかしいなと的確にアドバイスして取り捨て選択出来るセンスを持つ人とそれを実行出来る開発者が必要だ。
ウイニングイレブンシリーズが以前よりも売り上げや人気が落ちているのは決して飽きられていたり
現実にサッカー人気が落ちているわけではなくプロの仕事をしていないからだ。
by fairladyz_soarer | 2007-03-13 02:44 | XBOX360 | Comments(0)
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